作者:
金子國義
青木画廊「花咲く乙女たち」でデビュー。
挿絵本「不思議の国のアリス」、画集「エロスの小劇場」など著名作品多。
現在は絵画のみならず、版画、写真などの作品を発表し幅広く活躍。
1936 7月23日生まれる。生まれたとき3950グラムの健康優良児。
1938 はじめてクレヨンで夕焼けの景色を巧みに描き、母を驚かせる。
1940 母と叔父に連れられ、東京宝塚劇場にて、少女歌劇「ローレライ」を観る。
1943 蕨第一国民学校入学。特に図画工作、習字に秀でる。
1947 学芸会で「月の砂漠」に出演。自分のコスチュームを自分なりにデザインする。
1950 級友の五十嵐昌と銀座教会の日曜学校に通う。この教会に通っていたのが、おしゃれな少年少女ばかりであったのも、教会通いが続いた理由の一つ。
1951 ソニア・アロアのバレエ公演を観て憧れ、ひそかにバレエのレッスンに通う。
1952 聖学院高校入学。映画狂時代。「巴里のアメリカ人」、「ローマの休日」などが印象に残る。
1954 「麗しのサブリナ」を観て、コスチューム・ディレクター、エーデス・ヘッドによって、コスチューム・ファッションの魅力に開眼させられる。「ハーパース・バザー」、「ヴォーグ」誌などを買って読み、スタイル画に熱中する。
1956 日本大学芸術学部入学。学業と平行して歌舞伎舞台美術家長坂元弘氏に師事。
1957 二十日会に参加し、第一回公演「わがままな巨人」の舞台を担当。同時に春陽会・舞台美術部門で入選する。
1958 新橋演舞場の秋の東をどりで「青海波」の舞台美術にて大劇場のプログラムにはじめて名前が出る。
1959 大学卒業後、グラフィックデザイン会社でコマーシャル、エディトリアルデザインなどの仕事に従事するが、3ヶ月でクビになる。
1964 独学で油絵を描き始める。
1965 この頃澁澤龍彦氏と知り合う。
1966 唐十郎を知り、その誘いで新宿のジャズ喫茶ピットイン公演の状況劇場 「ジョン・シルバー」の舞台美術を担当、女形としても出演する。澁澤氏の勧めにより個展の準備に入る。
1967 草月会館公演の状況劇場「ジョン・シルバー望郷篇」に四谷シモンと共演。
個展「花咲く乙女たち」銀座・青木画廊
1968 映画「うたたかの恋」監督/桂宏平、主演/四谷シモン、の美術を担当
1969 個展「千鳥たち」銀座・青木画廊
1971 個展 ミラノ・ナビリオ画廊
1月より雑誌「婦人公論」の表紙画を担当(74年12月号まで)
1973 映画「新宿泥棒日記」監督/羽仁進 特別出演。
1974 絵本「不思議の国のアリス」イタリア・オリベッティ社刊
1975 個展「お遊戯」銀座・青木画廊
生田耕作訳「バタイユ作品集/マダム・エドワルダ 死者 眼球譚 他2篇」角川文庫刊の装幀・挿絵を担当。
1977 富士見ロマン文庫の装幀が始まる(全64冊)
澁澤龍彦「玩具抄」産経新聞夕刊の挿絵を担当
1978 版画集「アリスの夢」角川書店刊
個展「アリスの夢」大阪フォルム画廊東京店
赤木仁が内弟子となる
http://homepage3.nifty.com/rispairka/
1979 画集「アリスの画廊」美術出版社刊
個展「詩の翼」銀座・77ギャラリー
個展「アリスのクリスマス」渋谷・西武百貨店美術画廊
1980 バレエ「アリスの夢」原宿ラフォーレミュージアム 構成・演出・美術を担当。
1981 バレエ「アリスの夢」西部劇場 前年の公演を再構成。
1982 個展「青年の時代」渋谷・西武百貨店美術画廊
「第2回雀右衛門の会」の宣伝美術と『桜の森の満開の下』の舞台美術を担当。
1983 版画集「オルペウス」美術出版社刊
個展「オルペウス」青木画廊
1984 回顧展「EROS '84」渋谷・西武百貨店アートフォーラム
画集「エロスの劇場」小学館刊
1986 屏風展「アダム」ギャラリー・マニン
1988 雑誌「ユリイカ」1月号より表紙画・装幀を担当(~90年12月号)
1989 画集「青空」美術出版刊
個展「金子國義展」江寿画廊
1990 回顧展「EROS '90楽園へ」キリンプラザ大阪
映画「シンデレラエクスプレス」監督/売野雅勇の宣伝美術、特別出演。
1992 版画集「METONYMIE」アスタルテ書房刊
1993 個展「METONYMIE」銀座・77ギャラリー
個展「銅版画展」大阪・都画廊
個展「青空の息子たち」西武百貨店美術画廊
個展「三美神とアリス」新宿・伊勢丹ファインアートサロン
1994 版画集「不思議の国のアリス」新潮社刊
版画集「鏡の国のアリス」新潮社刊
写真集「Vamp」新潮社刊
個展「不思議の国のアリス」新宿・伊勢丹美術画廊
個展「鏡の国のアリス」新宿・伊勢丹ファインアートサロン
個展「アリスのクリスマス」新宿・伊勢丹ファインアートサロン
1995 赤木仁とのコラボレーション展「BAMBI」SPACE YUI
個展「アリス」大阪・都画廊、写真展「Vamp」ピクチャーフォトスペース、同時開催
個展「小さな聖人」新宿・伊勢丹美術画廊
1996 赤木仁とのコラボレーション展「花の名前」SPACE YUI
版画集「LE BREAME」赤木仁共著 書肆ジラフ刊
個展「EROTICA」 ギャラリー・アルテッセ
個展「MES REVES」 加藤京文堂
1997 個展「絵画の勝利」 新宿・伊勢丹美術画廊
亡き父正次郎と二人展「絵画の彼方へ」浦和・伊勢丹美術画廊
グループショウ ヴェネチィア・ナビリオ画廊「殉教」出品
画廊ショウ パリ・1900☆2000 「Vamp」「Les Jeux」写真出品
グループ展「金子國義と友の会」新宿・伊勢丹美術画廊
写真集「お遊戯Les Jeux」新潮社刊
写真展「お遊戯」新宿・伊勢丹ファインアートサロン
1998 神田神保町に作品常設スペース「美術倶楽部ひぐらし」を開設。オープニング記念展「部屋 La Chambre」
個展「Edwarda」新宿・伊勢丹美術画廊
グループ展「金子國義と友の会『書物の中へ』」美術倶楽部ひぐらし
画集「よこしまな天使」朝日新聞社刊
長唄「黒髪」を芸者の拵えで踊る。国立劇場
1999 個展「アリスのバレンタインデー」相模原・伊勢丹本館アートギャラリー
個展「不思議の国のアリス」新宿・伊勢丹美術画廊
写真集「みだらな扉」新潮社刊
2000 絵本「不思議の国のアリス」メディアファクトリー刊
版画集「不思議の国のアリス」エディション・スフィンクス刊
個展「Le Miracle」江寿画廊
個展「不思議の国のアリス」ギャラリーアクシズ
自選展「美貌の世紀」新宿・伊勢丹美術館
2001 画集「KUNIYOSHI KANEKO OIL PAIMTINGS」メディアファクトリー刊
個展「美しき日々」相模原・伊勢丹アートギャラリー
個展「リリスのたくらみ」ギャラリー田澤ダ・コテ
http://www.kobijyutsu-tazawa.com/kikaku/011110.html
個展「闇を見る」ギャラリーアクシズ
2002 画集「KUNIYOSHI’S HOLYWEEK」美術出版社刊
個展「Vari_t」新宿・伊勢丹美術画廊
個展「初陣を飾る」ギャラリー田澤ダ・コテ
個展「少年期」工房IKUKO
個展「モードの夕暮れから耽美の夜明けへ」IDE_
個展「受難」ギャラリーアクシズ
オリジナルゆかた「KUNIYOSHI KANEKO」を小田章から発売
http://www.rakuten.ne.jp/gold/shop_kyogocan/
2003 個展「絵画の彼方へ」Bunkamura Gallery
個展「受難」ギャラリー名芳洞
個展「小さなのぞき穴」ギャラリー本城
個展「書物の誘惑」丸善日本橋店4Fギャラリー
個展「考える箱」ギャラリー田澤ダ・コテ
個展「金子國義展」丸善・岡山シンフォニービル店B1ギャラリー
個展「HOLY NIGHT」新宿・伊勢丹本館5階=アートギャラリー
2004 個展「森の中へ」ギャラリーアクシズ
個展「放蕩息子の帰還」Bunkamura Gallery
個展「Drink Me Eat Me」刊行記念展 スパンアートギャラリー
写真集「Drink Me Eat Me」平凡社刊
個展「小さな料理番」ギャラリー田澤ダ・コテ
2005 個展「L’ELEVATION」丸善・丸の内本店4階ギャラリー
十八代目中村勘三郎襲名披露口上の舞台美術(歌舞伎座・大阪松竹座)を担当
個展「部屋」ギャラリー本城
http://www.galleryhonjoh.com/
個展「イヴの息子」ギャルリー田澤 河原町店
2006 個展「アダムの種」Bunkamura Gallery