《文書行政の漢帝国》

《文書行政の漢帝国》

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作者: 冨谷 至
出版社: 名古屋大学出版会
副标题: 木簡・竹簡の時代
出版年: 2010-3-29
页数: 494
定价: JPY 9072
装帧: 単行本
ISBN: 9784815806347

内容简介  · · · · · ·

木簡・竹簡こそが最強の古代帝国を実現した 紙とは異なる木簡・竹簡の特性から、書記官のあり方、書体・書法や書芸術の誕生、そしてなによりも徹底した文書行政の実態を、文書の伝達・人の動き・物の管理にわたり、明晰な論理と緻密な考証によって蘇らせた労作。





作者简介  · · · · · ·

富谷至是日本京都大学史学科东洋史专业博士、京都大学人文科学研究所教授,主要研究领域为中国秦汉法制史、简牍学,是目前日本中国古代史学界最具代表性的学者之一。




目录  · · · · · ·

緒 言
第Ⅰ編 簡牘の形態と機能——視覚簡牘への展望
第一章 簡牘の時代とその終焉
はじめに
一 論語の錯簡
錯簡はいつ生じたのか
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緒 言
第Ⅰ編 簡牘の形態と機能——視覚簡牘への展望
第一章 簡牘の時代とその終焉
はじめに
一 論語の錯簡
錯簡はいつ生じたのか
二 韋編三絶
(1)韋編とはなめし革か?
(2)「韋編三絶」の意味の変遷
小 結——青絲・青嚢から青帙・青紙へ
第二章 視覚簡牘の誕生——簡の長さについての一考察
一 簡牘の長さの概観
二 尺一詔の始まり
三 三尺之律
四 経書の長さ
小 結
第三章 檄書攷——視覚簡牘の展開
はじめに
一 檄の考察——「卅井關守丞匡檄」
二 檄と検
三 檄とは何か——その機能と効果
(1)印について
(2)「日時在檢中」の意味
(3)露布の効果
四 もう一つの檄——掲示の檄
(1)候史廣德行罰檄
(2)玉門花海出土皇帝遺詔
(3)多面体急就篇
小 結
第Ⅱ編 書記とその周辺
第一章 書記官への道——漢代下級役人の文字習得
はじめに
一 江陵張家山二四七号墓出土漢律令の史律
二 「史」と「不史」、「能書會計」
三 文書の傳達
四 扁書と諷誦——文書行政と口頭傳達
(1)「扁書」とは
(2)行政文書の最終地点
五 『急就篇』と『千字文』
小 結
第二章 書体・書法・書芸術——行政文書が生み出した書芸術
はじめに——書芸術の成立条件
一 書体の名称——隷書・草書・楷書
二 木簡が語る書法と習書
(1)懸針と波磔
(2)習書簡
(3)木簡に見える草書
三 行政文書から書芸術へ
小 結
第三章 行政文書の書式・常套句
はじめに
一 書き止め文言
(1)「如律令」
(2)「毌以它爲解」「毌忽」「以急疾爲故」
(3)「有書」「有敎」
二 文書送達と慣用文言
(1)検面表記と逓傳
(2)行者走・吏馬馳行・馬馳行など
(3)「發」について
三 自筆署名と副本作成
小 結
第Ⅲ編 漢代行政制度考証
第一章 漢代の地方行政——-漢簡に見える亭の分析
はじめに
一 辺境出土簡に見える「亭」
(1)「亭」「亭燧」「郵亭」等の語義
(2)エチナ川流域の亭の実態と機能
(3)辺境の郵亭——以郵行・以亭行
二 地方行政制度における亭制
(1)尹湾出土簡および文献史料からの考察
(2)郷・亭・里制度再考——「十里一亭」をめぐって
小 結
第二章 通行行政——通行証と関所
はじめに
一 文献史料に見える「傳」とその注釈
二 簡牘資料に見える「傳」——辺境出土木簡を中心にして
(1)申請手続き
(2)「傳」の書式
(3)傳の送達
(4)傳と符・致
三 漢代の関所——とくに辺境を中心として
(1)肩水金関出土木簡の分析
(2)居延県索関
(3)玉門関の所在をめぐって
小 結
第三章 食糧支給とその管理——漢代穀倉制度考証
はじめに
一 居延地方の穀物倉
(1)倉の種類と配置
(2)倉官
(3)倉の管理
二 食糧支給の実態
(1)支給額
(2)大石と小石
(3)支給対象
(4)簿籍
三 睡虎地秦律の穀倉
(1)倉律・效律の二・三の条文
(2)倉律(88~94簡)の解釈
小 結
結 論
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